荏原製作所は12月25日、羽田工場跡地を845億円(帳簿価額61億円)でヤマト運輸に売却を決めた。
同社は風水力事業の生産効率向上と環境負荷低減を目的として老朽化した羽田工場を移転を決め、11月6日に千葉県富津市の富津地区工業団地を移転先候補地として決定していたもの。
この間、移転後の羽田工場跡地の有効活用の方法について検討を進め、新工場への投資と有利子負債の削減などに充てるため当該固定資産を売却することを決めた。
なお、建築中の建物(地上12階、地下1階)は荏原製作所の本社事務所となるもので、平成20年4月末日の完成と同時に所有権を移転し、ヤマト運輸から賃借する。
ヤマト運輸では、物流の陸海空のゲートウェイとしては最適な羽田空港の隣接地に、ヤマトグループの国内配送ネットワーク、フォワーディング、ロジスティクスの各機能を融合させた国内では最大級の複合ターミナルの建設を進め、国内外の一貫物流を実現する。
譲渡資産の内容
所在地:東京都大田区羽田旭町11-1,6
土地102,881.63㎡
建物29,218.26㎡(建築中/地上12階地下1階、鉄骨造)
帳簿価額61億円
譲渡価額845億円(新築建物含む)