小田急電鉄(株)は、列車運行異常時などに顧客により迅速・正確な情報を提供することを目的に、運輸司令所などが発信した情報をPHS端末を利用して駅係員に提供する「係員情報伝達システム」を、2月1日から順次導入する。
列車の運行に支障が生じた際などには、全線の情報が集中する運輸司令所から各駅、各列車に様々な情報が提供され、顧客への案内に用いられている。
しかし現在では、無線受信機や電話がある駅事務所には伝達されるものの、ホームなどで作業中の個々の係員が、その情報を直接入手することが困難だった。
このシステム導入より、運輸司令所や駅長のいる駅事務室から、ホームなどで作業中の係員に対して、音声や文字により多様な情報を迅速かつ正確に伝達することが可能となり、顧客に対して一層的確、適切なご案内を行うことができるようになる。
「係員情報伝達システム」の概要
使用開始日:平成15年2月1日(土)より順次導入
導入駅:小田急線全駅(69駅)
導入台数:231台
システム概要:運輸司令所のサーバーと各駅のPHSアンテナを、線路脇に敷設した光ケーブルで接続した自営のPHSネットワークを構築し、利用。
機能概要
○一斉同報機能
運輸司令所からの情報・指示を、PHS端末を携帯する全ての係員が、一斉に聞くことができる。
○グループ同報機能
情報の提供先を、特定の係員に限定することができる。
○録音再生機能
一斉同報を聞き逃した場合でも、特定の番号にダイヤルすることにより、その内容を確認することができる。
○文字情報機能
運輸司令所や駅でパソコン入力した文字情報をPHS端末に表示することができる。
○通話機能
自営のPHS回線や公衆回線により、全てのPHS端末間での通話ができる。
○その他
4月1日からは、全線の改札口付近に設置している運行情報をお知らせする「LED(発光ダイオード)表示器」やホームページで発信している運行情報などの情報をダウンロードできる。
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小田急電鉄/「係員情報伝達システム」導入
2003年02月02日/未分類
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