日新が8月7日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高410億6500万円(前年同期比23.5%減)、営業利益21億円(38.6%減)、経常利益24億5600万円(34.3%減)、親会社に帰属する当期利益17億7500万円(31.8%減)となった。
物流事業のセグメント別では、日本は、航空輸出では、設備関連貨物のスポット案件の取り扱い等があったものの、自動車部品の荷動きは低調となった。輸入は、アパレル製品や食品の取り扱いは堅調に推移したが、全体の取り扱いは伸び悩んだ。海上輸出では、化学品関連の取り扱いが堅調となり、輸入は雑貨や食品の取り扱いが底堅く推移した。
アジアのタイでは、自動車部品の海上輸出の取り扱いが低調となり運賃下落の影響等を受け収益力も低下、ベトナムでも雑貨等の海上輸出の取り扱いは堅調に推移したものの、自動車部品等の取り扱いが減少した。フィリピンでは自動車部品の海上輸出が好調に推移した。タイにおいて医薬品の流通における品質管理基準を定めたGDP(Good Distribution Practice)認証を本年4月に取得するなど医薬品物流にも注力した。
中国では、航空運賃の下落や価格競争の激化から収益力が低下し、自動車部品の荷動きも低調となり取り扱いが減少した。香港において家電製品の海上輸出が堅調に推移し、常熟では輸出コンテナの取り扱いが収益に寄与した。
米国では、航空輸出で自動車関連貨物や食品関連の取り扱いが好調となり、自動車部品や消費財の倉庫保管業務も堅調に推移した。カナダにおいて、自動車関連貨物の航空輸出や食品の海上輸出の取り扱いが好調となった。
通期は、売上高1900億円(2.1%減)、営業利益85億円(32.8%減)、経常利益90億円(34.0%減)、親会社に帰属する当期利益65億円(38.3%減)を見込んでいる。
玉井商船 決算/4~6月の売上高23.3%減、営業利益13.4%減