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三井住友海上ほか/トラック隊列走行の自動車保険を開発

2019年01月25日/SCM・経営

三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は1月25日、後続車無人システムを用いたトラック隊列走行に対応した自動車保険を開発したと発表した。

<トラック隊列走行イメージ>
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後続車無人システムを用いた隊列走行では、電子連結技術を用いること、複数台のトラックが短車間距離で高速走行すること、後続車両が無人状態となることなどに伴い、従来に無い特有のリスクが発生する。

そこで、三井住友海上ならびにあいおいニッセイ同和損保は、こうしたリスクを補償する自動車保険を新たに開発したもの。

補償内容は、万が一の事故に備えるべく、「自動走行不能な場合の運転者派遣費用等」と「物損を伴わない道路通行不能損害」を新たに補償する。

自動走行不能な場合の運転者派遣費用等を補償では、想定例を「電子連結が途切れ、かつ、代替運転者が現場にいないために、無人の後続車両がその場で立往生した場合等に、これを移動するための運転者を派遣する費用、レッカー費用等を補償」。

また、物損を伴わない道路通行不能損害では、「電子連結が途切れ、後続車両が立往生、横転等することにより、物損を伴わずして高速道路が通行不能となった場合に、通行不能が発生した地点の道路管理者に生じる営業損害等を補償する」というもの。

補償する保険は、自動車保険の「隊列走行向け新特約」。

従来の自動車保険の補償内容は、トラック隊列走行時に、他の車両との衝突や隊列を構成する車両同士の衝突等により事故が発生した場合、従来の自動車保険で補償可能。また、万が一通信障害により電子連結が途切れて事故となり、隊列車両の乗員や所有者等に法律上の責任が無い場合でも、自動車保険の「不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約」で補償可能だ。

自動運転技術は、交通事故の減少、渋滞の解消、高齢者の移動支援等につながることが期待されており、この技術の開発・普及に向けて、官民の動きが活発化している。三井住友海上ならびにあいおいニッセイ同和損保は、これまで業界に先駆けて「自動走行実証実験総合補償プラン」の販売を開始するなど、自動運転の社会実装をサポートできるよう、新たな商品・サービスを開発・提供してきた。両社は、今後も、物流業界のさらなる発展に貢献していくとともに、自動運転の社会実装を保険・サービスの両面からサポートしていくとしている。

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