SAPジャパンは6月13日、富山県の電子部品メーカーのファインネクスが、統合型のERPパッケージ「SAP ERP」の採用を決め、導入プロジェクトを4月より開始したと発表した。
ファインネクスは、ベトナムやシンガポールなどの海外への生産拠点の展開を進めるに伴い、標準原価の把握や生産計画の精緻化が必要とされていた。
業務改革プロジェクトの一つとして、これまでのスクラッチ開発した基幹システムやExcelなどの表計算ソフトで管理していたシステムを全面刷新し、統合型ERPの導入を決め、2018年4月中の本格稼働を目指している。
複数のERPソフトやパッケージを検討した結果、製造業のベストプラクティスのノウハウが蓄積されていること、一気通貫で「モノ」と「カネ」の管理ができること、ERPソフトのデファクトスタンダードであるという理由から、SAP ERPを採用した。
システム構築は、アイ・ピー・エス(大阪市)が担当し、パッケージの提案にとどまらず、SAP ERPを経営改革ツールとして活用し、グローバル製造業としてどうあるべきかを支援した。