日立製作所は6月12日、顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器を試作し、日立キャピタルオートリースと実証試験を開始すると発表した。
<新型の呼気アルコール検知器とスマートフォンの連携機能概要>
新型の検知器は、バッテリーや関連回路を削減することで、従来と同じアルコール検知精度を持ちながら、約3分の1のサイズに小型化している。
スマートフォンへの取り付けが可能となり、検知器と連携可能なアプリケーションの開発により、顔認証機能が使用可能となった。
使用者は、新型の検知器をスマートフォンに取り付けてからアプリケーションを起動し、アルコール検査と同時に顔画像を取得する。
運転席にスマートフォンを設置して再度ドライバーを撮影することで、アルコール検査者とドライバーの画像とを照合して本人確認を行う。
アルコール検査だけを身代わりに頼むといったなりすましを防止する。
呼気アルコール検査結果を検知器からスマートフォンに送信し、集計するアプリケーションを開発。ドライバーの安全管理者は、集計した検査時刻、アルコール検知の有無、端末IDなどのログデータをスマートフォンやPCに取り込んで確認できるようになるため、管理業務の効率向上や、遠隔地でのアルコール検査の管理が可能となる。
日立は昨年3月にポータブル呼気アルコール検知器を試作後、センサーの高性能化・小型化やアプリケーションの開発を進めてきた。
今年3月には、ドライバーの検査データをスマートフォンに集計して管理する機能を搭載した試作機で実証試験を開始し、さらに8月からは、アルコール検査した人物とドライバーが同一人物かを顔認証する機能により、なりすましの防止が可能な新型の検知器を導入予定となった。
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