川崎汽船は5月11日、名村造船所 伊万里事業所で、25万重量トン型鉱石船“CAPE HAYATOMO”が竣工し、川崎汽船に引き渡されたと発表した。
西豪州主要3港に入港できる最大船型となる25万トン積み鉱石専用船“WOZMAX”(ウォージーマックス:名村造船所の登録商標)で、国内製鉄会社向け専用船として、主に西豪州、ブラジル、南アフリカ積みの鉄鉱石輸送に従事する。
名村造船所建造の第2世代WOZMAXの第1番船であり、7ホールド7ハッチを採用。第1世代では5ホールド9ハッチが採用されていたが、カーゴホールド数を増やすことで、積み付けの柔軟性が向上、また、ハッチ数を減らすことで、積揚港において荷役機器の移動回数を減少させ、荷役効率を向上させることが期待できる。
また、名村造船所が独自開発したNCF(Namura flow Control Fin)を船体船尾部に、Rudder Finを舵に搭載することで、プロペラ前後での水流を整え、推進性能の向上と省エネ効果を実現している。更に、バラスト水管理条約発効に先立ち、バラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水の水質を制御することで海洋環境の保護にも努めている。
■本船概要
主要寸法:全長 329.95mx幅57.00mx深さ25.60mx喫水18.00m
載貨重量:25万460トン
総トン数:13万5933トン
主機関:MES MAN-B&W 6G80ME-C9.5
航海速力:14.3ノット
船級:日本海事協会(NK)
船籍:パナマ
建造所:名村造船所 伊万里事業所