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NEXCO西日本/防災機能を強化した新道路管制センター、運用開始

2017年04月26日/IT・機器

西日本高速道路(NEXCO西日本)は4月26日、新たな道路管制センターを中国支社に建設したと発表した。

<南海トラフ地震が発生し関西・四国支社が被災した場合のバックアップイメージ>
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地震などの災害で各支社の道路管制業務の拠点である道路管制センターが壊滅的な被害を受けた場合においても、集中制御機能により効率的にネットワーク経路を切り替える災害対応型の交通管制システムを導入することで、間断なく業務を維持できる(バックアップ管制)機能を付加した。

激甚災害などのリスクに対し防災機能の強化を図り、高速道路の安全・安心を確保する施設として、5月17日より運用を開始する。

道路管制業務は関西・中国・四国・九州の各支社で個別に実施しているが、南海トラフ地震といった自然災害などが発生して地区の道路管制センターが機能停止に陥った場合、他地区の道路管制業務を引き継ぐ対応が十分ではなかった。

バックアップ管制機能を付加することで災害時拠点を強化し、安全・安心な高速道路サービスを間断なく提供することが可能となる。

<交通管制システムの変更点>
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主な防災機能強化点は、災害時でも確実に業務実施できる道路管制センター(中国支社)の建設では、震度6強~7程度の地震でも損傷しない建屋構造で耐震安全性の確保を図っている。

河川氾濫を想定した建物の嵩上げで浸水対策、被災拠点の業務を長期間代替実施できるスペースの確保、関西、四国、九州に隣接する地理的特徴を活用した業務従事者の応援派遣がある。

災害対応型の交通管制システムの導入では、道路管制業務維持には、各地の道路状況を運用・監視するための情報収集が必要なことから、最先端の通信ネットワーク技術を採用し、各支社をネットワーク化し本線設備の接続切り替えを迅速に実施(間断ない業務実施が可能に)する。

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