商船三井は3月21日、フィリピンでの新人船員教育訓練で、第6期生が訓練施設Magsaysay Institute of Shipping(MIS)で教育・訓練、座学課程を修了し、安全運航を支える中心的存在としての活躍が期待される88名が卒業したと発表した。
商船三井では、船舶運航での高い安全水準を支える船員の育成を目的として「職員候補生プログラム(3rd Year Program)」を導入しており、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年次の学生が対象。
卒業式典では商船三井の池田潤一郎社長から卒業生へ、「海運業界の現状は厳しいものであるが、皆さんの若い熱意とエネルギー、アイデアで切り開けるものと信じている。船員となれば安全運航への責任が重くのしかかるであろう。そんな時はMISで培った知識・技能をいかんなく発揮してほしい」とメッセージを伝えた。
プログラムは、フィリピン政府の推進するAcademe-Industry Linkage Programの下、大学教育相当として認可されたプログラム。
選抜された学生は、大学教育課程の後半2年間を商船三井の教育施設ならびに運航船舶で教育を受け、卒業生は、商船三井の居室増設訓練船(15隻)や運航船を利用した乗船訓練を経て、商船三井の船員として採用される。
2018年6月の開校を目指して準備中の自営商船大学MOL Magsaysay Maritime Academy(MMMA)は、AILPを通じて培った実績と知見をもとに、発展的に拡張し、さらに高い水準の船員を安定的育成を目指す。
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