中日本高速道路(NEXCO中日本)は2月10日、新東名高速道路(愛知県区間)の浜松いなさJCTから豊田東JCTまでの延長約55kmが、昨年2月13日に開通しているが、開通後概ね1年のストック効果を発表した。
開通後11か月間の東名・新東名の渋滞は、開通前の同期間に比べ、381回から26回と約9割減少した。
御殿場JCT~豊田JCT間の所要時間は、新東名利用により平均22分短縮となった。長距離利用する大型車の走行時間が年間約15%改善した。
<東名(下り方向:御殿場JCTから豊田JCT)の時間信頼性が向上>
物流での定時性向上では、東名の所要時間のバラツキが、約24分短縮し、時間信頼性が向上した。愛知県から関東方面への自動車部品輸送では、定時性の向上により、これまでの東名の渋滞による想定外の遅れ(平均1~2時間)が改善との声があった。
渋滞を見越したドライバーの早出出勤が削減され、労働環境が改善した。
さらに、沿線への工場立地による地域活性化では、新東名沿線の内陸部では、工業用地の開発・分譲により、新たな立地が進展した。
東名沿線でも渋滞緩和を見込み、新たな立地が進展した。沿線で223か所で工場が立地した。沿線市町では、従業員数が増加するなど、地域産業の活性化に寄与した。
そのほか、東名での通行止め発生時、新東名の交通量が約2倍に増加、迂回路としての機能を発揮した。
東名集中工事時において、全体交通への影響が軽減(開通前 2割減⇒開通後 1割減)したことに加え、一般道、中央道(広域迂回)の分担が減少し、新東名が分担した。
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