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JILS/社会のプラットフォーム、ロジスティクスシステムをテーマに

2017年01月16日/SCM・経営

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は1月16日、経団連会館で「2017年新年記者発表会」、「新春講演会」、「賀詞交換会」を開催した。

<遠藤信博会長>
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JILSの遠藤信博会長は国内、海外情勢の分析の後、「豊かな人間社会のプラットフォームであるロジスティクスシステムもグローバルな規模やコスト面から効率的な運用が求められるとし、ICT、AI、IoTの活用がますます重要になる」と述べた。

また、「近い将来ロジの分野にもAIが入ることを想定し、会員の持つ情報を共有しながら、荷主とともにロジの新しい価値を作っていく必要がある。ロジ分野では物品情報や輸送効率、天候などのデータを基に、安全性や積載効率の最大化などを実現する可能性がある」とし、「AIが生産領域に入ってくることを念頭におく必要がある」とした。

「3Dプリンタが普及すれば、モノは現地で生産されることになり、ロジ側もこれに合わせていくことが必要になり、生産者側との連携が必要になる」と話した。

<川合正矩副会長>
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新春講演会で「新春に想う-真のグローバルロジスティクス企業 新・世界日通をめざして」をテーマに講演した川合正矩副会長は、喫緊の課題は労働力不足、ドライバーの高齢化だとし、「ドライバーの確保には待遇の改善が必要で、そのためには適正運賃の収受や荷主と連携して手待ち時間の削減などが不可欠。若年層や女性を増やすには、省力化、実車率向上などの効率化が必要」と話した。

また、「モーダルシフトは環境対策の他、労働力不足にも効果がある。そのほか、宅配ボックス設置による再配達の削減や共同物流にも取り組む必要がある。これらを実現するには、荷主や消費者の理解が必要で、社会全体で取り組む必要がある」と述べた。

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