三井造船は12月7日、米国子会社のPACECOを通じて、商船三井の米国子会社のTraPac、LLCに鉄道ヤード用自動化コンテナクレーン3基を引き渡したと発表した。
納入した自動化コンテナクレーンは、ロサンゼルス港の同社ターミナル内に設置された鉄道ヤード用の門型クレーン。
クレーン上には運転室は無く、岸壁クレーンから無人搬送車で運ばれてきたコンテナを、陸側にある鉄道ヤード内で、遠隔・自動でダブルスタック(2段積み)される鉄道貨車へ積み込み・積み降ろしの出来る荷役機能を持っている。
積み込み・積み降ろしされる鉄道貨車周りは、コーン着脱他の地上作業員と保守要員の安全を確認しながらターミナル内遠隔操作室から遠隔運転を行う。
1990年代から世界各地で自動化コンテナターミナルが建設されてきたが、TraPac、LLCのロサンゼルス港ターミナルは、米国西海岸で初となる自動化ターミナルで、クレーンの整備に伴い、岸壁クレーン下から鉄道ヤードまでの一貫した自動化システムの構築に貢献できるものと期待されている。
なお、TraPac、LLCは、カリフォルニア州のオークランド港・ロサンゼルス港、フロリダ州のジャクソンビル港にて、コンテナターミナルを運営するターミナルオペレーター。