商船三井は11月24日、三井物産、AKOFS Offshore ASの3社によるノルウェーの合弁会社Avium Subsea ASを通じて、サブシー支援船“Skandi Santos”を買船し、11月23日より事業を開始したと発表した。
この船は、2010年よりAKOFS社からブラジル国営石油会社であるPetroleo Brasileiro S.A.向けに貸船されており、ブラジル沖の深海石油・ガス田の海底設備の設置作業に従事している。
商船三井にとり、海底石油・ガス田の調査から据付・保守・修理・撤去までの期間を通じて安定的な需要と収益が見込めるサブシー業界進出の第一歩となる。
三井物産、AKOFS社と、その親会社であるAkastor ASA(「Akastor社」)とは長期的な視野に立った協業拡大の機会を追求する事で合意している。
サブシー支援船事業は、商船三井が20年以上にわたって培ったケーブル敷設船での船舶管理の経験が活かすことができる分野であり、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)、シャトルタンカーに次ぐ新規の海洋事業となる。商船三井は、高度な技術が必要とされるサブシー支援船事業を推進・拡大していく。
■サブシー支援船“Skandi Santos”概要
全長/全幅/喫水:120m/23m/7m
載貨重量トン:6012MT
竣工/船籍:2009年12月/ノルウェー籍
操業地:ブラジル沖合 石油・ガス鉱区
作業内容:深海石油・ガス田に於ける海底設備の据付及びメンテナンス
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