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マンハッタン・アソシエイツ/仏DIYショップ、オムニチャネル基盤を構築

2016年09月06日/物流施設

マンハッタン・アソシエイツは9月6日、フランスのホームセンター大手Weldom(ウェルダム)が、オムニチャネルに対応したサービスの拡充を目指し、マンハッタン・アソシエイツのソリューションを採用したと発表した。

作業人員が減少する状況においても、販売チャネルの拡大に伴って増大するオーダーに適確に対応し、迅速で高品質なサービスを提供することが可能となる業務プラットフォームを構築した。

同社ではこれまでの数年間で、Distributed Order Management (DOM:分散オーダー管理) 、Supply Chain Convergence (SCC:サプライチェーン統合) 、Warehouse Management Solution (WMS:倉庫管理) など、マンハッタン・アソシエイツの代表的プラットフォームを導入してきた。

さらにそれを最新バージョンにアップグレードしながら、フランス国内の物流センター(DC)おける物流の中核システムとして活用することで、オムニチャネルに対応した世界規模のオーダー処理システムを構築した。

フランスのリビング用品販売大手Adeo グループの子会社である同社では、マンハッタンのLabour Management (労務管理)とSlotting Optimisation (棚割り最適化)も採用し、物流センターにおけるフロースルースピード、生産性・効率性の向上を目指してきた。

こうしたソリューションの数々は、機能統合を実現するアーキテクチャのもと、すべてマンハッタンの単一プラットフォーム上で展開され、人件費等にかかるコストの抑制を図ることも可能にしている。

Weldomでは、マンハッタンと共同で、顧客からの注文履歴や在庫状況をネットワークを介して一覧できる仕組みを開発するなど、プロジェクトを大きく前進させてきた。

オーダーへの対応を最適化し、顧客に対するサービスレベルと収益性のいずれをも最大化することが可能になっている。

さらに、マンハッタンによる今後のLabour Managementと、Slotting Optimisationのアップグレードによって、DC内での業務効率を一層高められるだけでなく、多様な販売チャネルから入る顧客の注文をよりスムーズに処理できるようになるものと期待している。

Weldom のサプライチェーン担当バイスプレジデントのAngel Hernanz氏は「マンハッタンのソリューションは、いずれも非常に強力な機能を私たちに提供してくれると同時に、単一の統合プラットフォーム上でまるでひとつのシステムのように稼働することで、当社が目指すビジネス改革のゴールを達成、あるいは超えるほどの成果を導いてくれています。個々の機能は、統合によってさらに大きなメリットをもたらします。マンハッタンの技術は、当社に今後も長きにわたって、革新的かつ創造的な差別化をもたらしてくれるものと確信している」と述べている。

さらに「オーダーに関わる一連の作業を最適化するマンハッタンの機能は、すでに私たちの売上改善に大きな貢献を果たしている。ネットワークを通じて利用可能な在庫を正確かつリアルタイムに把握することで、すべての注文に対する納期について、その日時までより正確にコミットすることができるだけでなく、サービス品質を落とすことなく、配送にかかるコストを最小限に抑え、最適な在庫を割り当てることが可能になった。この納期回答のシステムは、顧客の満足度向上に大いに役立っている。DC全体での生産性を高め、作業プロセスを合理化することで、利益向上にも貢献している」と評価している。

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