ヤマトクレジットファイナンス(YCF)は8月29日、あきた食彩プロデュースによる秋田県特産品の海外販路拡大を「クロネコ輸出ファクタリングサービス」で支援すると発表した。
「クロネコ輸出ファクタリングサービス」は、売り手(輸出者)の買い手(輸入者)に対する輸出債権を、YCFに債権譲渡することによって、売り手の回収不安を解消する商品。
売り手に代わって買い手の信用力審査を行い、設定された利用限度額の中で売り手からYCFへ債権譲渡が行われる。
あらかじめ売り手と買い手との間で取り決められた決済条件にしたがって商品代金の決済を行うが、仮に買い手からの入金がなかったとしても、YCFは売り手への支払いを取り決め通りに行い、売り手は安心して掛け売りができる。
「クロネコ輸出ファクタリングサービス」で、売り手は買い手の信用力に関わらず掛け取り引きが可能となり、さらにヤマトグループの国際輸送を利用することにより、売り手の海外販路が拡大する。
なお、今年度で3回目になる「『うまい!秋田の食』試飲試食商談会in台湾」では、これまで活発な商品紹介で商談が進む一方、貿易にかかわる経験不足や海外買い手からの商品代金回収の不安により、商談が難航するケースが見受けられた。海外の買い手が小規模で少額の取引になることも多く、海外の買い手の信用力審査や商品代金回収にコストをかけることが難しい場合がある。その為、小額の輸出取引でも海外の買い手の信用力審査から与信管理、商品代金の回収を行うサービスを望む声が多くあった。
そこで、あきた食彩はYCFの「クロネコ輸出ファクタリングサービス」とヤマトグループによる「国際輸送」を利用し、輸出販売に必要な一切を秋田県内企業へ提供する「輸出システム」を開発したもの。
YCFは秋田県への支援を皮切りに、日本各地の特産品の輸出販路の拡大に貢献していく。それにより、ヤマトグループが「プロジェクトG(Government)」と掲げた地域・行政と連携した取り組みの一役を担っていくとしている。