川崎汽船は8月18日、米国ロングビーチ港とロサンゼルス港の沿岸の大気汚染を防止するために指定海域内で自主的な減速航行プログラムを行なっているが、同社の運航が高い評価を受け、それぞれの港湾局から表彰を受けたと発表した。
川崎汽船は従来からこのプログラムに積極的に参画しており、2015年通年においてもコンテナ船、自動車船およびドライバルク船による減速航行について高い達成率が認められたもの。
プログラムに参画する船舶は、各港沿岸から40マイル(約74km)以内の海域において12ノット以下に減速することで排気ガス量を削減し、大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質(PM)、温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を抑制している。
川崎汽船はプログラムが開始された年から毎年受賞しており、ロングビーチ港では2005年から11年連続、ロサンゼルス港においては2008年から8年連続の受賞となる。
特にロングビーチ港では、2015年にプログラムに参加した全169船社のうち、延べ200隻以上が寄港し、遵守率が90%以上の船社は川崎汽船を含め2社のみだった。
■受賞名
ロングビーチ港 「2015 GREEN FLAG VESSEL SPEED REDUCTION PROGRAM」
(川崎汽船は2015年中にのべ286隻が通航し、プログラム遵守率は99.31%)
ロサンゼルス港 「2015 VESSEL SPEED REDUCTION PROGRAM」
(川崎汽船は2015年中にのべ63隻が通航し、プログラム遵守率は100%)
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