日本政策投資銀行は8月2日、岩手トラックターミナルに対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。
岩手トラックターミナルは、岩手県柴波郡矢巾町の流通センター内で、公共トラックターミナルの管理運営を担う事業者。経営上のリスク管理の一環としてBCP(事業継続計画)を策定し、有事における事業継続対策を継続的に進めている。
融資資金は、トラックターミナル内配送センター屋根上に太陽光発電システムを設置する設備投資に活用され、BCMの観点からは公的電力供給源以外の自家発電による電源確保に資することが期待されるという。
格付では従業員の殆どが救命救急資格を有するなど自助の対策はもとより、施設管理者として事業所内のテナントを含む防災体制を統括し、関係者間で連携した消防訓練などを定期的に実施している点を評価。
また、岩手流通センター活性化委員会を通じて、近接する卸センターや岩手県トラック協会と、緊急物資受入拠点としての相互利用など地域防災に貢献するべく共助の取り組みを進めている点も評価。
さらに、BCPの策定過程では、テナントニーズを踏まえながら重要業務を同定しており、非常用電力の確保などボトルネックを解消する投資を開始した点も評価している。