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川崎汽船/統合船舶運航・性能管理システムを共同開発

2016年06月28日/SCM・経営

川崎汽船グループは6月28日、統合船舶運航・性能管理システム「K-IMS」を川崎重工グループと共同開発したと発表した。

<K-IMS:Kawasaki-Integrated Maritime Solutions>
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K-IMSは、従来より同社の運航船に標準搭載している電子アブログ&パフォーマンス解析システム(SPAS:Ship Performance Analyzing System)と機関状態遠隔監視システム(EP-Monitor:Engine Plant Monitor)をベースとしている。

EP-Monitorにおいて航海データを含めた本船のあらゆる運航データをリアルタイムに収集・監視するシステムに発展させると同時に新たに最適運航システム(NAVI:Optimum Navigation System)を取り入れ、それらを統合したシステム。

個々のシステムを統合することで、本船から自動送信されるリアルタイムな運航データ、所謂ビッグデータを相互のシステムにおいて有効活用することが可能となり、新たに開発したデータ閲覧システムを介してリアルタイムで本船運航状態、最適安全航路の選定と最新の本船運航性能等を把握することで、陸上から本船の運航支援と性能管理を容易に行うことが可能になるという。

ビッグデータと共にCloud方式により陸上において管理され、本船運航状況の監視、パフォーマンスの解析、それら解析結果と気象データを基に安全且つ最小燃費推薦航路の策定等を行うことができる。

本船運航部署、船舶管理会社、本船において共有することが可能で、本船の安全運航と燃費削減に寄与するばかりではなく、陸上における運航管理と船舶管理効率化の飛躍的向上が見込まれるという。

なお、国土交通省が募集した先進安全船舶技術研究開発支援事業に応募し、共同提案グループの開発事業である「船体特性モデル自動補正機能による解析精度高度化及び安全運航への応用」が海上ブロードバンド通信の利用による船舶機器等のIoT化やビッグデータを活用した「先進安全船舶」の開発推進に値するとの評価を受け、支援事業としての認可を受けた。

この事業を進めることで、最適運航システムの精度が格段に向上し、適切な航路選定を実現することで本船の安全と経済運航の更なる向上が期待される。

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