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三井ホーム/ロングスパンを実現した木造大規模倉庫棟完成

2016年06月16日/物流施設

三井ホームは6月15日、グループ会社の三井ホームコンポーネントが、大空間木造建築物である大規模木造倉庫棟を完成したと発表した。

<コネックトラスにより木造で大空間を実現した倉庫棟内観>
20160616mitsuihome1 - 三井ホーム/ロングスパンを実現した木造大規模倉庫棟完成

<コネックトラス>
20160616mitsuihome2 500x157 - 三井ホーム/ロングスパンを実現した木造大規模倉庫棟完成

林野庁の補助事業として取り組んでいたCLT(コンクリートに代わる構造材)を用いた事務所棟と隣接敷地でコネックトラス(ステンレス製接合金物「コネック」をトラスと呼ばれる堅固な構造方式に使用した木質トラス)を用いた。

木造倉庫棟は今まで木造で不可能とされていたロングスパン(大空間)の建築を可能とした。

鉄骨トラスと比較しても強度には遜色なく、熱による変形が少ない点は鉄骨より優れており「コネック」もステンレスSUS-430を採用し錆びにくく、さらに重量も軽いため建物全体の荷重を軽くでき、耐震性能の高い建物となる。

トラスの特性でもある隙間を利用して設備配管を計画することで、断面の欠損や下がり天井なども無く、効率的な空間利用が可能となる。

事務所棟は、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)に国産材のCLTを組み合わせた初の試みで、近年構造材・外装材・内装材などさまざまな用途での活用が注目されているCLTの性能を実証することにより、今後のCLTの幅広い利用に向けて可能性を追求する取り組み。

床・外壁・天井部分にCLTを利用することで、床は衝撃音対策として、外壁と天井は断熱兼仕上・下地用途として活用をするとともに、各性能の測定実証・施工合理化の可能性などの検証を行っている。

■プロジェクト概要
建築地:埼玉県加須市新利根1-6-1
主要用途:三井ホームコンポーネント 加須工場内事務所 /倉庫
構造:木造(枠組壁工法)
階数:地上2階建 /平屋建
延床面積:251.88m2/995.79m2
着工:2015年12月/2016年2月
完成:2016年 2月/2016年6月

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