グローバル・ロジスティック・プロパティーズ（GLP）は6月7日、大阪府吹田市で、ワンフロア面積関西最大級の規模を誇る先進的物流施設「GLP吹田」を着工したと発表した。
＜完成イメージ＞
＜広域地図＞
＜詳細地図＞
施設はオフィス用品・現場用品の通信販売大手のアスクルが全棟を利用することになった。
地上4階建て、延床面積約16万5000m2のGLP最大規模の施設。
大阪中心部から約9kmという大都市に隣接する典型的な都市型物流施設で、名神高速吹田ICより約6.3kmに位置し、大阪を結ぶ主要幹線道路の名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道はじめ県道14号線や171号線を利用することで大阪府全域を網羅する。
吹田市は人口増加率（2010年比）が5.3％と人口10万人以上の近畿圏の市町村の中でトップクラス。
JR東海道本線岸部駅、阪急京都線正雀駅に徒歩圏内であることから人材の確保についてもポテンシャルの高い好立地条件を兼ね備えている。
施設は、ダブルランプウェイ、中央車路を備え、垂直搬送機や荷物用エレベータも設置可能となっており、さまざまな作業に対応できる設計となっている。
プレキャストコンクリート造・免震構造を採用し、人や物の安全性を確保するほか、アスクルの要望に応え、全館に300ルクスの高照度LED照明を設置し、一部倉庫内空調を設置する。
太陽光パネルの設置に加え、井水利用や排水の再利用など環境に配慮した設備も兼ね備え、非常時には非常用発電のほかに、太陽光による電力を一部館内利用することを予定している。
＜アスクルの岩田社長（左）とGLPの帖佐社長＞
GLPの帖佐義之社長は、「関西圏では、湾岸部や郊外エリアでの供給が多く予定されている中、大阪都市圏の中心部に位置するGLP吹田の立地のよさは群を抜いている。よりスピーディーかつ高回転の配送を実現するには理想的な施設。GLPはこれからも旺盛な需要に応えるべく立地を厳選した上で、関西経済圏においても物流の効率化を求める企業向けに多機能で先進的な物流施設を積極的に提供していく」と述べた。
なお、GLP吹田は国土交通省の2015年度（第2回）サステナブル建築物等先導事業（省CO2先導型）で、物流施設としては初めて採択された。
米国グリーンビルディング協会のLEED GOLD認証の取得を目指す予定。
■施設概要
施設名：GLP吹田
所在地：大阪府吹田市岸部南3-166-12
敷地面積：約7万5000m2
延床面積：約16万5000m2
着工：2016年5月
竣工：2017年8月（予定）
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