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日立物流、SGHD/資本業務提携を締結、経営統合も検討

2016年03月30日/SCM・経営

日立物流とSGホールディングス(佐川急便含む)は3月30日、資本業務提携契約を締結した。

SGホールディングスが、日立物流に対して、佐川急便株式の20%を譲渡し、日立製作所が、SGホールディングスに対して、日立物流株式の29%を譲渡する。

日立物流は、SGホールディングスから佐川急便株式1065万5240株(取得価額 6224円、発行済株式総数比(自己株式を除く)20.0%、議決権所有割合20.0%)を取得する。

SGホールディングスは、日立製作所から日立物流株式3234万9700株(取得価額2707円、発行済株式総数比(自己株式を除く)29.0%、議決権所有割合 29.0%)を市場外の相対取引により取得する。

両社は互いに補完できる関係にあり、「ロジスティクス事業とデリバリー事業の融合」をテーマに掲げ、双方の3PL事業での強み、豊富なノウハウや顧客基盤、佐川急便の輸配送能力、日立物流のロジスティクス・テクノロジーとを最大限に活用する。

3PLとデリバリーがシームレスにつながる総合物流の提供が可能となり、「世界に挑戦する物流企業」として、企業価値の最大化を図ることのみならず、物流業界が担う社会的な使命に応えていけるとしている。

両社は、「相互の顧客基盤を活用した営業連携による提案力の強化と事業拡大」「車両集中管理やセンターの共同活用による稼働率向上と効率性の追求」「両社のIT・LT 技術を駆使した最先端物流への取り組み」「アジアを中心としたグローバル事業の強化(フォワーディング事業やクロスボーダー輸送の連携等)」「リソース(不動産事業・システム事業等)の相互活用と連携による周辺事業の強化」の内容で業務提携を実施する。

具体的な方針と内容は、継続して両社間で協議を進める。

なお、業務提携に関する協議を円滑かつ迅速に推進し、早期のシナジー創出に向けて、業務提携を推進するためのプロジェクトチームを設置する。また、本資本業務提携の成果を踏まえ、両社の経営統合の可能性について協議・検討していく。

■日立物流の概要
名称:日立物流
所在地:東京都江東区東陽7-2-18
事業内容:総合物流サービス業
資本金:168億200万円
設立年月日:1959年8月7日
大株主:日立製作所53.19%、日立アーバンインベストメント5.70%
連結経営成績(2015年3月期)
売上高6785億7300万円、営業利益214億6500万円、当期利益132億5000万円

■SGホールディングスの概要
名称:SGホールディングス
所在地:京都市南区上鳥羽角田町68
事業内容:グループ経営戦略策定・管理並びにそれらに付帯する業務
資本金:118億8200万円
設立年月日:2006年3月21日
大株主:SGホールディングスグループ従業員持株会27.03%、新生興産11.83%
連結経営成績(2015年3月期):売上高8574億4900万円、営業利益455億9400万円、当期利益248億1500万円

■佐川急便の概要
名称:佐川急便
所在地:京都市南区上鳥羽角田町68
事業内容:宅配便など各種輸送にかかわる事業
資本金:112億7500万円
設立年月日:1965年11月24日
大株主:SGホールディングス100%
連結経営成績(2015年3月期):売上高7284億2700万円、営業利益300億7600万円、経常利益313億3300万円、当期利益187億8300万円

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