商船三井は3月10日、フィリピンでの新人船員教育訓練「職員候補生プログラム」5期生卒業式典を挙行したと発表した。
式典では商船三井の武藤光一会長から卒業生へ、「海運は、人々の日々の暮らしに不可欠なモノを安全・確実に運ぶことで、世界中の人々の豊かな暮らしを支えるという重要な使命を担っており、その世界に挑戦する皆さんを歓迎する。今後、荒波に遭遇したとしても、MISで培った知識・技能をいかんなく発揮し、道を切り開いていっていただきたい」とメッセージを伝えた。
商船三井は、船舶運航での高い安全水準を支える船員の育成を目的として「職員候補生プログラム(3rd Year Program)」を導入しており、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年次の学生を対象に、商船三井の訓練施設Magsaysay Institute of Shipping(MIS)で教育・訓練を実施している。
プログラムは、フィリピン政府の推進するAcademe-Industry Linkage Program(AILP)の下、大学教育相当として認可されたプログラム。選抜された学生は、大学教育課程の後半2年間を商船三井の教育施設と運航船舶で教育を受ける。
卒業生は今後、商船三井の居室増設訓練船(15隻)や運航船を利用した乗船訓練を経て、商船三井の船員として採用される予定。
2018年6月の開校を目指して準備中の自営商船大学MOL Magsaysay Maritime Academy(MMMA)は、AILPを通じて培った実績と知見を基に、これを発展的に拡張し、さらに高い水準の船員を安定的に育成する。
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