国土交通省物流審議官部門は2月26日、ベトナム・ホーチミン市のホーチミン交通大学で、同大学の単位科目として物流に関する集中講義を開講すると発表した。
アセアン地域での物流人材の育成による物流サービスの質の底上げを通じ、同地域の経済成長への貢献と我が国産業の海外展開の支援を図る。
現地の優秀な物流人材の輩出に資することを目的に、ホーチミン交通大学で物流を専攻する学生を対象に、日本の物流の専門家による実践的な講義・演習・スタディーツアーを通じて物流実務の知識・ノウハウを提供する。
ベトナム運輸省の協力要請に基づき昨年3月に行った物流マネジメント研修をもとに、大学側との更なる検討を経て、初めて単位科目としての実施となった。
■概要
実施時期:2月29日から3月11日の10日間
実施場所:ホーチミン交通大学
実施対象:物流学を専攻する大学3年生120名程度
(将来的に物流事業の管理職候補となる人材を対象に実施)
実施内容:
講義
物流概論 (ロジスティクス、3PL等)
物流オペレーション(顧客・品質・原価・工程管理等の物流実務)
物流ネットワーク (物流施設、複合輸送、ECビジネス 等)
演習
講義内容に基づくケーススタディ
スタディーツアー
荷主企業、及び物流企業の現場視察