日本通運は1月29日、徳島県立農林水産総合技術支援センターが実施したシンガポールまでの船便による県産農産品の輸送試験をサポートしたと発表した。
県産農産品は、ミカン、なると金時、イチゴで約900㎏で、1月28日に徳島県小松島港を出港し、2月16日にシンガポールに到着する。
日通は農林水産総合技術支援センターから小松島港コンテナターミナルまで集荷、コンテナへの積み込み、船積みを担当、シンガポールでも取り卸しを行う。
徳島県は県産農産品の輸出に力を入れており、最良の状態で輸送するための実験として、輸送試験を行っている。
シンガポール到着後は、農産品の外観、重量、糖度、酸度、輸送容器内のガス濃度などを、2月には航空便での試験輸送も行い、船便の貨物と合わせて状態を調査する。
輸送試験の結果は、県産農産品を海外展開するにあたってのガイドラインの作成に活用する。
なお、日通は昨年11月、徳島県から輸送試験への協力要請を受け、準備、助言を行ってきた。今後も、全国各地で地方港・地方空港を活用した「食の輸出」をサポートしていくとしている。