日本貨物鉄道は12月18日、モーダルシフトによるメリットに加え、利用する顧客のニーズに沿った利便性が高い商品の提供を行うために、ダイヤ改正を実施すると発表した。
ダイヤ改正日は2016年3月26日。
ダイヤ改正の主な内容は、「関東－関西間に速達タイプのコンテナ列車を新設」、「列車再編による、首都圏周辺エリアから九州向け輸送力の大幅増強」、「コンテナ貨車増結による、輸送需要が旺盛な地域間の輸送力増強」、「主要都市間のコンテナ列車速達化等によるリードタイム短縮」。
＜深夜発早朝着の速達タイプのコンテナ列車の概要＞
関東－関西間に速達タイプのコンテナ列車を新設は、トラックドライバー不足等の構造的問題を背景に、トラックから鉄道へ輸送モードをシフトする機運が高まっていることに着眼したもの。
モーダルシフトへの期待に応えるため、特に要望が多い物流の大動脈である関東－関西間に、深夜発早朝着の速達タイプのコンテナ列車を新設する。
列車再編による、首都圏周辺エリアから九州向け輸送力の大幅増強は、首都圏とその周辺エリアから九州方面への輸送需要は高く、現在も多くの顧客が利用しているが、圏央道の開通等により、今後さらなる需要拡大が見込まれることから、九州方面への直行輸送力を大幅に増強する。
コンテナ貨車増結による、輸送需要が旺盛な地域間の輸送力増強は、かねてから、鉄道輸送へのモーダルシフトの動きが顕著な東海・北陸・信越エリアから関西以西への輸送ニーズに応えるため、この区間を走行する列車にコンテナ貨車を増結することで輸送力を増強し、さらに利用しやすくする。
主要都市間のコンテナ列車速達化等によるリードタイム短縮は、輸送需要が旺盛な区間や速達性を重視する区間を中心に、コンテナ列車の速達化や発着駅間のリードタイム改善により、商品力強化と顧客サービスのさらなる向上を図る。
機関車は新たに18両、コンテナ貨車209両、コンテナ4000個を新しく製造する。
