日本郵船は9月24日、フィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(以下:TDG)と共同運営する商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY (以下:NTMA)の5回目となる卒業式典が9月21日、マニラ近郊カランバ市カンルーバンの同校で行われたと発表した。
式典には、フィリピン海外雇用庁のハンズ・レオ・カクダック長官ら多数の来賓を迎え、社長の内藤忠顕、TDGのロベルトC.デルガド会長らが出席し、2011年に入学した第5期生107人の卒業を祝った。
NTMAは2007年の開校以来、独自の奨学金制度を整え、家庭環境から大学に通うことが困難な学生に対しても大学進学の道を開き、日本と世界で培ってきた船員育成の経験を活かし、フィリピンの状況に合わせた基礎学力を向上させる独自のプログラムと乗船実習などにより質の高い船員の育成を図っている。
NTMAは2011年8月、国土交通省が創設した機関承認制度において、日本初の船員教育機関校としての認定を受けるなど商船学校として高い評価を得ている。
卒業生は海技免状の取得後、グループ運航船に三等航海士、三等機関士として乗船し、ハイリスク船を含めた運航船で船長、機関長を目指す。
2011年9月の第1期生から第5期生までの累計卒業者数は554名に達し、第4期生までの大半がグループ運航船で航海士または機関士として活躍しているという。
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