三菱電機プラントエンジニアリングは7月13日、大型トラック表面の放射能汚染を自動的に検査する「車両放射能汚染検査装置」を開発したと発表した。
新装置を用いると、10トンダンプトラック1台を約3分30秒(実績値)で汚染検査ができる。
厚生労働省が労働者の放射線被ばくの低減対策として施行している電離放射線障害防止規則では(放射線)管理区域から持ち出す物品については汚染検査が規定されており、中間貯蔵施設等において大型トラックが(放射線)管理区域から出る場合にも汚染検査が必要となる。
開発した装置は、この汚染検査を自動的に行うもの。
現状ではハンディタイプの放射線検出器を用いた手作業で放射性物質による汚染の有無検査を行っているが、文部科学省のガイドラインに従って実施すれば相当の人手と時間がかかっている。
放射線検出器を実装した可動検査ゲートを2台用いることでトラックの検査を分担して行う事が出来るため高速検査(1台1分50秒程度(実績値))が可能。
現場で汚染検査に携わる作業員の人数、作業時間を減らすことができるため汚染検査作業の放射線被ばくの低減できる。
γ線に対する感度を低く抑えたβ線検出器を使用しているため、高い放射線バックグラウンドの環境下においても特別な放射線遮蔽を行わずに汚染検査ができる。
なお、福島県下において機能試験を行い、適切に検査が出来る事を確認している。
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