キリンとキリンビールは、国内最軽量となるカートンと6缶パック包装資材を新たに開発し、今夏から全国展開する。
同社のパッケージング技術研究所で、全国で展開しているビール類・RTD缶に使用しているカートンの形状などを変更し、1枚当たり40g(従来比約16%)の軽量化を実現する「スマートカットカートン」を開発した。
ビール類の6缶パック(250ml、350ml、500ml)包装資材の形状を変更することで、1枚当たり4g(従来比約8%)の軽量化を実現した。
この軽量化により、製造工程と物流工程を通して年間約5300tのCO2排出削減が可能になる。
なお、「スマートカットカートン」は、王子コンテナーとの共同開発により、軽量化と同時に強度の維持を実現する新しい形状のカートン。
キリンの「コーナーカットカートン」の技術に、王子コンテナーの「ダイエットボックス」の技術を掛け合わせたカートンであり、従来の「コーナーカットカートン」の持ちやすさ、取り扱いやすさを受け継いでいる。
6缶パック包装資材では、レンゴー・リバーウッド・パッケージングとの共同開発により、開口部と缶底のドーム形状部分を支える板紙折り込み構造(缶底ロック)を付加することで、缶のホールド力を向上させ、顧客の利便性を高めながら、紙面積を従来よりも8%削減した。
キリンは、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術研究所を有し、国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発、ビール大びん、中びんの軽量化、缶蓋の縮径化など、環境に配慮したさまざまな容器を業界に先駆けて展開している。