物流機器製造販売会社のマルイチは導電性養生板「カイロン」の販売を強化していくと発表した。
＜マルイチの導電性養生板カイロン＞
「カイロン」は接触した人や台車に帯電する静電気を外へ逃がす導電性の床面養生板。
ベースとなる樹脂にカーボンを練り込むことで永久帯電防止を実現し、一般の帯電防止製品と異なり、半永久的に導電性能の消耗がない。
高品質のPP樹脂を使用しているため、養生板本来の耐久性を維持したまま、最高クラスの導電性を持つ。
クリーンルーム用の指針では、半導体を取り扱う工程では10^7Ω以下の電気抵抗値を持った導電性製品の使用が推奨されるが、カイロンは公表値10^4～10^6Ωという性能を持ち、実測値で平均10^3Ωという同様の製品群の中でもトップクラスの性能を実現した。
＜カイロンの電気抵抗値は実測平均10^3Ω＞
厚みは3mmと5mm、サイズはそれぞれ910×1820（mm）、1000×2000（mm）で展開している。
多くの企業でESD（静電気管理）対策をしていないと機材の搬入が認められない状況となっている。
マルイチによると、人がカーペットの上を歩行するだけで約1万ボルトの静電気が発生し、精密機器類は人体から発生する静電気の影響で容易に破壊されるという。
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