光英システム/トラック庫内の温度管理、高品質化と廉価を両立、食材卸・久世で導入

2014年07月16日 

光英システムは、冷凍・冷蔵のトラックに、高品質でリアルタイムな温度管理の提供と廉価を実現するシステムの提供を開始した。

<システム構成図>
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<温度コントローラーから温度取得>
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食品・医薬業界での商品・トレサビリティ強化が進む中、輸配送分野は、温度管理品質向上が求められる一方で、物流コスト削減ニーズが高く、両面を両立するのが困難だったが、光英システムは温度の無線通信と運行システムの一体化を積極的に活用することで、解消した。

すでに食材卸の久世では、昨年10月から試験運用により大幅な効果を確認し、8月に本格運用に踏み切る計画だ。

無線でトラック庫内温度、リアルタイムに監視

新システムは、デジタコなどをマルチに運用できる可搬型双方向通信車載端末「eMF-ONE」に温度管理機能機器を設置して、トラックの温度コントローラに接続、既存の温度管理システムに接続するか、荷台に温度センサー「おんどとり」を装着することで、無配線でデータ管理をする。

<「おんどとり」を装着した場合のシステム構成図>
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「おんどとり」は、温度などの記録データを無線(特定小電力無線)で収集する親機と子機で構成し、リチウム電池で駆動するため、長時間(数か月)の使用が可能で、2~3か所に設置し「eMF-ONE」を通じて、ドライバーにリアルタイムに温度情報を提供できる。

「おんどとり」を装着した場合でも無線により同様なシステムで運用できる。

<「おんどとり」親機から、「eMF-ONE」へ温度データ取得>
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<リアルタイムの進捗管理・温度管理>
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同時に同社のクラウド型車両管理システムにより、全国どこでも車両位置を把握可能で、温度データを車両ごとに事務所側、取引先にもリアルタイムに提供できる。

<リアルタイムの進捗管理・温度管理>
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特に、温度計の無線機能により、配線が不要なため、車両が変わったり、庸車が変更する場合でも装着が容易で、運用がフレキシブルに対応できる点が大きい。

食品分野では、トレーサビリティの厳格化、履歴の保存、ISO22000対応、生産工程の高品質管理制度HACCP採用など、調達、生産、加工、輸送、保管、販売までの品質管理レベルの向上へのニーズが高まっている。

新システムは、物流現場での食の安心・安全を担保できる企業を拡大させる支援システムとして注目される。

同社では、温度管理が必要な市場として、食品は、常温品以外のコールドチェーン(原材料生産、卸・小売、飲食店舗、給食)、医療・医薬分野では、温度管理必要な薬剤、臓器、検体などでの利用を見込んでいる。

食材卸の久世で試験運用を高評価

導入事例では、食材卸の久世が、東京・神奈川地区を対象に得意先への配送車両に今年5月から試験運用行い、その結果、8月からは90台による実運用が開始することとなった。

久世では、他社との差別化のため、車両の庫内温度のデータを顧客に提供していたが、従来はドライバーが携帯電話で、事務所に到着時温度と到着時刻を報告していたが、リアルな温度データの収集が自動的に行われ、業務の精度向上と軽減につながるとともに、温度の急上昇などの対応がすぐできるようになった。

「これまで管理の及ばなかった輸送中の商品の温度状況が把握可能となり、安心・安全に商品をお届けすることが出来るようになった」高い評価をしている。

<事務所側でリアルタイムに管理>
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ドライバーの運行状況がリアルタイムに把握できるため、顧客からの配達見込時間の回答も即時可能となった。

車両の実績データをもとに、配送コースを評価できるようになり、配送コースの見直し、ドライバーの車両運行状況を、安全指導・エコ運転について独自の基準で、評価が可能となった。

「輸配送品質の大幅な向上が実感でき、配送委託先に於いて、安全・効率的・経済的な車両運行が実現した」との評価を得て、実運用とともに、他センターへの水平展開も、積極的に進めていきたいとしている。

配送コース組みについても「時間指定や建物制約などの各種配送条件が多く、また、対象となる配送センターは関東広域をカバーするチェーン顧客向けセンターであることから、手作業では合理化にも限界があったが、光英システム様のビックデータを活用し、実態に則した合理的な配送コース組みが、短時間で可能となった」という。

共同配送は、輸送品質を保証するシステムが必要

葦津嘉雄社長は、新システムについて、抱負を次のように語っている。

「原油上昇、コンプライアンス遵守で労働時間短縮、ドライバー不足、と輸送を取り巻く環境は厳しいものが有ります」

「コスト低減のため、共同配送が多くなり、荷主に対し輸送途上の温度履歴で輸送品質を保証しないといけなくなってきました。(輸送上のHACCP対応等)ドライバー不足で傭車が増え、温度管理も脱着可能な機器が要望されています」

「当社の製品はその社会ニーズに答える物です。当社製品でローコストで安心安全なコールドチェーンの温度履歴管理を進めて欲しい」

「世界的にみると今後アジア・アフリカのコールドチェーン構築が不可欠です。本端末はグローバルな通信機を搭載し全世界の食品の安全輸送に貢献します。比較的低価格で、車両固定でなく脱着可能な常時温度管理できる端末です」

「食品に限らず温度管理を要し輸送履歴(トレサビリティ)を要する物に最適で、今後、海外にも中国・東南アジアにも展開予定で展開が楽しみです」

■問い合わせ
光英システム
流通担当:小川
TEL03-5324-0095
https://www.kouei.co.jp/

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