コスモ石油は6月6日、防衛省の「2014年度自衛隊統合防災演習(26JXR)」の一環として行われた同省・自衛隊、資源エネルギー庁、石油連盟による合同の石油供給訓練を、コスモ石油堺製油所で実施したと発表した。
訓練概要は、南海トラフ地震が6月2日午前9時25分頃に発生したものと想定し、当日実施された「2014年度自衛隊統合防災演習(26JXR)」のプログラムにあわせて実施した。
午前10時にコスモ石油本社、堺製油所内に危機対策本部を設置し、BCPを発動。堺製油所で地震発生直後の社員安否確認、製油所内設備の被害状況などの確認などに加え、石油連盟に設置された共同オペレーションルーム、本社、および堺製油所危機対策本部との石油製品供給に関する連携訓練を行った。
6月5日には、ドラム充填設備を活用した自衛隊による円滑な石油輸送の実現に向けた訓練などを行った。
今回の訓練を通じて、コスモ石油では更なる災害対応力の向上に努め、大規模災害発生時においても石油製品の安定供給を図っていく、としている。
なお、災害時石油供給連携計画とは、石油精製業者等(石油精製業者、特定石油販売業者又は石油輸入業者のうち、経済産業省令で定めるもの)のうち、経済産業省令で定める地域ごとに経済産業大臣が指定するもの(「特定石油精製業者等」)に対し、災害時に石油の安定的な供給を確保するため特定石油精製業者等、相互間の連携に関する計画のこと。