商船三井ロジスティクスは5月23日、タイ、クーデター宣言による物流への影響を発表した。
23日午前8時(現地時間)の状況では、シーロム地区(バンコックの中心街)は、20日の戒厳令発令以降、バンコク中心部の政府関連施設等に配置されていた機関銃を搭載した陸軍車両は全く見られなくなった。一部の企業は休業。そのため、車両渋滞も緩和されている。スタッフも平常どおり勤務という。
空港地区は、特に問題は発生してなく、税関手続きを含めて業務に滞りなし。
港湾も、特に問題は発生していない。
今後の見通しについて、今回のクーデターは、これまで政治的中立を標榜していた軍がタクシン元首相派政権を解任する一方、選挙委員会、裁判所、上院といった反タクシン派寄りの組織は存続させた。
この点で、反タクシン派のシナリオに乗っている、と言える。今後、タクシン派(赤シャツ)の抗議が高じれば、2010年の流血騒動に発展する可能性を孕んでいるとしている。
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