日産自動車と富山市は4月15日、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を開始した。
<100%電気トラック「e-NT400テストトラック」モニター車>
実証運行は、富山市は日産が貸与する「e-NT400テストトラック」のモニター車を約2か月間、富山市環境センターの資源ごみ回収車として、資源ごみ回収ステーションから処理場への輸送業務用電気トラックとして活用し、その実用性を検証する。
日産は、実験で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かす。
100%電気トラック「e-NT400テストトラック」は、小型トラック「アトラス」をベースに、「日産リーフ」のコンポーネント(モーター、バッテリー)を最大限活用した電気自動車(EV)システムを搭載。画期的なゼロエミッションの小型トラックとして将来の量産化を目指している。
また、排気ガスを一切出さないことから、都心部のエンジン車乗り入れ制限のあるエリアにも入っていけるほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行し易い車両。さらには、80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーにより、振動が少なくスムーズな加速と乗り心地を実現し、ドライバーにも優しいトラックとして新しい運転感覚を提供する。
今回のモニター車はJC08モードでの航続可能距離が約62kmで、30分間で容量の80%まで充電可能な急速充電機能を内蔵している。