日本郵船は1月7日、運航している液化天然ガス運搬船(LNG船)で、同社初となるフィリピン人の船長1人と機関長1人が誕生したと発表した。
2人は昨年7月にグループの船舶管理会社、エヌワイケイ・シップマネジメント社で登用され、12月から実職務に就いた。
LNG船を始めとするハイリスク船の船長や機関長職は、これまで日本人、東欧人、インド人が務めていたが、船員に対し国籍を問わず統一要件を設定した独自のプログラムでもある「NYKマリタイムカレッジ」を通じて人材育成を行ってきたグループでは、フィリピン人にもハイリスク船幹部登用への道を開いてきた。
LNG船でのフィリピン人船長・機関長誕生はこの取り組みの具体的成果。今後も統一要件をクリアした優秀なフィリピン人船員を、ハイリスク船幹部として順次輩出していく計画だ。