ドイツポストDHL(DHL)は11月18日、超大型台風により被害を受けたフィリピン中部に災害対策チームの第一陣を派遣したと発表した。
<メンバーがセブ島のマクタン・セブ国際空港で支援業務に従事>
同チームが救援物資を仕分けする倉庫を設置し、地上での空港ロジスティクスを支援することで、救援物資は、できる限り早く、困窮している被災者の元へ運ばれる。
災害対策チームのメンバーは、最も被害の大きかったレイテ島の隣に位置するセブ島のマクタン・セブ国際空港で支援業務を遂行する。DRTは、国際社会から空輸または海上輸送された救援物資のロジスティクスの管理に当たり、物資を必要としている被災者へ迅速で確実な輸送を行う。
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)によると、1000万人以上が被災し、66万人以上が住居を失っている。レイテ州当局は、最も甚大な被害を受けたタクロバン市だけで数百人が亡くなったと報告している。この地域では、水、食料、医薬品、避難所、衛生用品・設備が緊急に求められている。
<投下された援助物資の入ったDHLスピードボールを回収する被災地の人々>
DHLチームは、その他の人道支援パートナーと協力し、徐々に増加傾向にある救援物資に備えてマクタン・セブ国際空港に臨時の専門倉庫を設置。災害対策チームは、輸送されてくる物資を取り扱い、徹底した在庫管理を行い、最も重要な救援物資からトラックやヘリコプターに迅速に積み込む。
道路は遮断されるか破壊されており、また小さな島へのアクセスは限られているため、災害対策チームは、ヘリコプターから投下可能なDHLスピードボールと呼ばれる基本救援物資を入れる特殊なバッグを提供している。現在、フィリピンの空港職員が1日に300個のスピードボールを梱包し、被災地に届けている。
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