ヤマトホールディングスは9月11日、日本最大級の総合物流ターミナル「羽田クロノゲート(CG)」を9月20日に竣工し、10月上旬に稼働すると発表した。
<羽田CGのパース図>
ヤマトグループでは、従来のように在庫を倉庫に滞留することなく、常に物が流れ続け、流れる過程で価値(「マージ」「医療機器の洗浄機能・メンテナンス」「修理」「保税・スピード通関」「オンデマンド印刷・封入」など)を付加しながら、国内、アジアとのネットワークをスピーディーかつシームレスに結節させるための総合物流ターミナルが「羽田CG」。
羽田CGは、発着同時仕分け、24時間365日稼働の高付加価値機能とスピード配送を一体化させることでリードタイムの短縮や在庫の極小化を可能とするとともに、荷物が流れる中で価値を付加する「止めない物流」を実現する。
ヤマトグループは「バリュー・ネットワーキング」構想の下、今後は、全国、アジアに張り巡らせたラストワンマイル・ネットワークを生かしながら、羽田クロノゲートを中心に厚木ゲートウェイ(2013年8月稼働)、関西、中部のゲートウェイ、沖縄国際物流ハブ(2012年11月利用開始)を有機的に結びつけることで、物流を「バリューを生み出す手段」に進化させ、業種・事業規模を問わない「物流の改革」を実現する。
■羽田CGの施設概要
名称:羽田クロノゲート
所在地:東京都大田区羽田旭町11-1
敷地面積:9万8872.87㎡
延床面積:19万7697.07㎡
構造:鉄骨造8階建
入居会社:ヤマト運輸、ヤマトグローバルエキスプレス、ヤマトロジスティクス、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン、ヤマトパッキングサービス、ヤマト包装技術研究所、ヤマトホームコンビニエンス、ヤマトシステム開発、ヤマトフィナンシャル、ヤマトボックスチャーター、スワン、社会福祉法人ヤマト自立センター
その他(環境対応設備・事業継続対応):太陽光発電、非常用発電設備、雨水再利用、一部LED 照明、免震構造、BEMS(ビルディングエネルギーマネジメントシステム)