日産自動車は9月8日、発売に向けて準備中の100%電気商用車「e-NV200」が、その開発の最終段階を迎えていると発表した。
<e-NV200>
<e-NT400>
日産では、2011年以降、e-NV200について、多くの大手企業や自治体などと、公道での実証運行を重ねてきた。
e-NV200は、日産リーフに続きグローバルで販売する日産の2車種目のEV(電気自動車)として、2014年中の発売を予定。
ベース車である多目的商用バン「NV200」が誇る室内の広さや多用途性と、日産リーフのパワートレインが生み出すEVならではの先進性を併せ持つ商品として、走行時の二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを実現しつつ、EV特有の卓越した加速性と静粛性を提供する。
先進的なテレマティクスシステムや荷室の電源供給機能などが、さまざまなシーンにおけるビジネスの可能性を広げる。更にその上で、多くの企業が最も重視するポイントのひとつであるランニングコストについては、同クラスの商用車をリードする優れたレベルを実現。
日産自動車では、ゼロエミッション領域をリードしているEV技術の商用車分野への展開をさらに加速するため、同技術のトラック分野への応用も検討している。その一つが、小型トラック「アトラス」をベースとした電気トラック「e-NT400」。
将来の量産の可能性を探りつつ現在開発を進めているe-NT400は、日産リーフのパワートレインを活用した、ゼロエミッションの100%電気トラック。
e-NV200と同様に、排気ガスを一切出さないことから、都心部でのエンジン車の乗り入れが制限されているエリアでも走行可能なほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行しやすいものとなる。
優れたランニングコストや、80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーが、振動の少ないスムーズな加速と、新しい運転感覚を提供する。
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