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ヤマトHD/最新鋭のマテハン機器を導入した厚木ゲートウェイ

2013年08月06日/物流施設

ヤマトホールディングスは8月6日、竣工した厚木ゲートウェイの内部を公開した。

<厚木ゲートウェイの全景>
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<フロア概要と主要設備>
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8階建ての高層物流拠点で、下層エリアは宅急便の荷搬業務を行い、高層階には独自規格の流動型ラックによるピッキングシステム「FRAPS(Free Pack Auto Picking System)」により、流通加工などを行う付加価値機能エリア、中層にクールエリアを設けている。

公開したのは、厚木ゲートウェイで新たに取り入れた特徴的なマテハン機器関係を中心に1階部分と3階部分。

<ロールボックスパレットが載った状態の前詰め搬送機>
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<前詰め搬送機>
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前詰め搬送機は、車から降ろされたロールボックスパレットの移動を機械化し、自動で搬送することで省力化を図るもの。ロールボックスパレットは平均600㎏にもなるだけに、1個ならともかく、数個たまると動かすには相当な労力が必要になる。

<スパイラルコンベヤ>
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スパイラルコンベヤは、上層階で在庫・流通加工した荷物を下層階に繋がっているコンベアに載せることで、エレベーター搬送の手間を削減し、高品質とスピードアップを実現する。

<クールエリア>
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<エアカーテン>
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3階部分に設けられたクールエリア。エアカーテンで仕切られている。冷蔵は0℃から8℃、冷凍はマイナス15℃となる。上から下にいくつも垂れているコードはクールボックスの充電器。

同施設は、24時間稼働と最新鋭設備で、多頻度幹線輸送が可能にするため、最新のマテハン機器導入により発着同時仕分けと省力化を実現した。

24時間の稼働が可能となり、荷物の発送・到着作業を日昼から同時に行うことで、主要都市間の宅急便当日配達を実現する多頻度の幹線輸送が可能になる。

同じ設備・規模の2つのゲートウェイ(2016年までに愛知県豊田市、関西圏で竣工)を組み合わせることで、現状よりも広範囲の当日配達を2016年までに関東・中部・関西圏間で開始する。

約9万㎡のスペースを持ち、全国各地のサプライヤーから調達する製品や部品を集約、同施設内で同梱作業を行い配達先毎にまとめて納品が可能となり、ヤマトグループの拠点と顧客間の在庫移動が不要となる。

組み立てや品質確認等の付加価値機能も有しており、付加価値が付けられた荷物はスパイラルコンベアを使いネットワークと結節されることで、「スピード出荷」「納品作業の効率化」が図られ、「止めない物流」を実現する。

■施設概要
名称:厚木ゲートウェイ
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4001-8、4001-9
構造:鉄骨造8階建
延床面積:90,499.97㎡
敷地面積:36,580.36㎡
入居会社:ヤマト運輸、ヤマトロジスティクス、ヤマトフィナンシャル

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