公正取引委員会は4月23日、旭食品グループの物流会社、旭流通システム対し、下請法の下請代金減額の禁止に違反したとして、勧告を行った。
旭流通システムは、貨物の運送と倉庫での貨物の仕分作業等について、自社のコストを削減する目的で、業務改善活動を行っていた。
しかし、下請事業者に対し、運送ルートの見直しや倉庫内の商品配置の見直し等について改善提案を行ったことによりコスト削減効果が生じたとして、下請事業者でのコスト削減の実態にかかわらず、旭流通システムが算出したコスト削減額に一定率を乗じて得た額を負担するよう要請した。
この要請に応じた下請事業者について、2011年1月から2013年1月までの間、下請事業者9名に対し総額2465万3977円を減額していた。
旭流通システムに対して、減額分の返金、違反行為・内容に関して今後行わないとする株主総会の決議、役員・社員への周知徹底、研修・社内体制の整備等を講じるように勧告した。
公取委/三井食品工業に勧告、下請け代金から物流協力金・物流費等減額で