佐川急便は4月1日、博多駅前地区で駅設置宅配ボックスでの不在時荷物の受取サービスを4月1日から九州エリアで初めて開始した。
<博多駅構内に設置した宅配ボックス>
<電気自動車>
<現在の集約システム>
<新しい集約システム>
同地区の宅配便の集荷配達には福岡初となる電気自動車を導入する。
不在再配達時に発生するCO2排出削減、電気自動車への代替によるCO2排出削減に取り組む。
この取組みは環境省から受託した「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」の取り組みとして開始するもので、CO2削減効果や採算性・事業性、他の大規模駅周辺への波及性、地域の活性化や雇用創出効果等についての検証を行うもの。
宅配ボックスを活用した効率的な配送システムの構築では、JR・地下鉄の博多駅構内を中心とした8駅、総合小売業のダイエー4店舗に宅配ボックスを計18台設置。
昨年度の試験運用を踏まえて、今年度は、不在時の再配達荷物の受け取りサービスを開始し、次年度以降については、量販店などの設置場所も検討するとともに、サービスの拡充に着手していく。CO2削減効果をマイナス60g/個と設定している。
環境負荷の低い輸送車両の導入では、JR博多駅周辺を集配している軽自動車(ガソリン車)7台を電気自動車に代替。CO2削減効果はマイナス185.78t/年。
貨物の集約拠点から商業施設(JR博多シティ等)までの配送や、市内のサービスセンターまでの輸送に利用しているディーゼル車(4tトラック)3台を天然ガス車に代替。CO2削減効果はマイナス7.05t/年)としている。
JR博多シティにおけるエリア集約型集配送モデルの構築では、JR博多シティ向け貨物の集約拠点を変更し、輸送経路を短縮。(現状)福岡店→福岡SRC→JR博多シティ等のルートを福岡店→JR博多シティ等に変更。CO2削減効果はマイナス11.68t/年。
佐川急便ではJR博多シティの開業時より館内物流業務を受託しており、貨物の集約輸送を行うことで、納品等で乗り入れるトラックを100台から25台に削減した。
さらにJR博多駅周辺や天神地区に11か所のサービスセンターを設け、トラックではなく台車や自転車での集荷・配達を行うなど、CO2削減に積極的に取り組んでいる。佐川急便は今までの取り組みを踏まえ、今回のプロジェクトを通じて、低炭素型配送システムの構築に努める、としている。
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