伊藤忠商事とDole社は12月25日、Doleが保有するアジアにおける青果物事業とグローバルに展開する加工食品事業を伊藤忠商事が総額16.85億米ドル(約1,350億円)で取得することに正式合意した。
<合意概要>
伊藤忠では、10月23日に新設したDole International Holdings(以下:DIH)を通じて取得し、世界的に認知度の高いブランドや青果物生産・加工・販売といった経営資源と融合することで、さらにグローバル化を実現する。
Doleブランドを活用した新規商品・ビジネスの展開や、伊藤忠の流通インフラを活用したDole既存商品の販売拡大、等を推進する。
1851年に創業したDoleは、北米、南米、アジア、ヨーロッパなど世界90か国以上で、バナナやパイナップルを生産する青果物事業とフルーツや野菜の加工食品を製造する加工食品事業を展開している。
農園のほか冷蔵コンテナ船などの輸送手段、追熟施設、加工施設、配送施設等の各種施設を所有し、バナナ、パイナップル、フルーツ加工品等の生産、流通を一気通貫で行い、各国市場へ商品供給を行っている。
青果物事業では、バナナ、パイナップルは世界で最大級の販売量を誇り、アジア市場においてトップシェアを有している(2011年アジア市場シェア:バナナ25%、パイナップル42%)。
加工食品事業は、パイナップル栽培とその缶詰製造事業からスタートし、現在では市販用、業務用のフルーツ・野菜の缶詰、フルーツカップ、フルーツボトルや、ヨーグルトがけドライフルーツなどといった新しい商品の開発も手掛けている。
2011年北米市場シェアはパイン缶詰56%、パインジュース57%、フルーツボトル54%など。
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