DHLは12月11日、DHL Global Connectedness Index(以下:GCI、グローバル連結性指標)を発表した。
今回のGCI では連結性の「深さ」と「広さ」の両方の指標による評価の25位までにアジアから6か国、シンガポール(2位)、香港(12位)、韓国(14位)、タイ(15位)、マレーシア(16位)、そして台湾(21位)がランクインした。
「深さ」についての評価では香港が1位、そしてシンガポールが2位と続いている。また地域の評価としては、東アジア太平洋地区は、貿易・資本・人々・情報の4つの軸で測る連結性の「深さ」で2位であり、連結性全般についてはヨーロッパ、北米に続いて3位だが、貿易指標ではトップに位置
している。
GCI の2つの指標のうち「深さ」はその国の貿易や国際的な資本・情報・人の移動の国内の移動に対する比率を表しており、国際的な移動の比率が高い国ほど「深さ」のある国とされる。
一方で「広さ」はその国が関係する国の数を表している。1か国としか交流のない国の「広さ」は低く評価され、多様な国と交流のある国ほど高い「広さ」が示される。日本は「深さ」では140か国中113位、「広さ」では7位に位置している。
「深さ」が低いのは、対外フローと比較した国内フローが相対的に他国の数値と比べて大きいという日本の国内市場の大きさを、そして「広さ」が高いことは様々な国とのつながりが高いことを表している。日本は全体としては42位に位置し2005年より連結性をゆるやかに強めている。
なお、GCIレポートは、140か国の連結性を測るフローを2005 年から2011 年までの100 万を超えるデータで調査し、現在のグローバリゼーションの状態を包括的に分析し、各国の世界経済に対する連結性を順位付けしている。調査では世界の連結性は2007年に比べて弱まっており、連結性を強化することによって低迷する経済から抜け出せる可能性があることが示されている。
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