SGシステムは今年からベトナムで宅配便事業を開始した佐川急便ベトナム向けに、ドライバーが使用するPDTを新たに開発した。
<新開発のPDT>
<PDTの操作風景>
佐川急便ベトナムに納入したのはハンディターミナル30台で、ハノイ、ダナン、ホーチミンに各10台ずつ。2011年12月20日に納入し、使用開始は2012年1月4日から。今後の状況により、追加導入する場合もあるという。
今回のベトナム向けでは、宅配スタッフの全員が初めてPDTを利用することもあり、何よりも使いやすさを追求。
従来はメーカーに製作を委託していたのに対し、今回の新機種はアプリケーションの企画・設計をSGシステムが担当し、開発を中国の合弁会社「無錫飛速物流信息科技」が実施。
日本市場で培ってきた物流ノウハウと、ベトナム特有のニーズを設計段階から落とし込むことで、コスト削減と早急な納品を同時に可能にした。
新しいPDTは、最初の画面で「集荷」「配達」を選択するシンプルな画面構成となっており、初めてPDTに触れるスタッフも表示に従うだけですぐに操作でき、ミスを軽減できる。
配達エリアコードや業務データの自動更新機能を搭載し、バージョンアップやバーコードの読み込み、画面の切り替えなどもスムーズにでき、使いやすさと機能性を備えている。
ベトナムでは、日本から出向している現地責任者が現地ドライバーにPDTの運用教育を実施している。
今後、内外の顧客に向けても提供していく予定だ。