雪印メグミルクは10月13日、2010年11月に公表した乳製品事業の次世代型生産物流体制としての新工場建設を1年延期した。
投資計画は、今年3月着工、2013年度下期の全ライン稼動計画していたが、東日本大震災を踏まえ、設備設計前提や設備仕様の設定等を中心として全面的に再検討を行ったもの。
その結果、建物面積の増床や設備仕様の変更等により、投資額は25億円増え275億円とし、工事着工を2012年3月、全ライン稼働を2014年下期に変更し、横浜チーズ工場、関西チーズ工場、厚木マーガリン工場の閉鎖時期も2013年度下期から2014年度下期に延期する。
なお、投資計画は事業基盤の強化に向けて効率的な生産物流体制の構築に取り組むもので、昨年12月に取得した茨城県稲敷郡阿見町(阿見東部工業団地)の用地に、プロセスチーズとマーガリンを製造する新工場を建設する。
また、新工場の敷地内に基幹倉庫を併設することで、原料から製品までのトータルのSCMに取組み、次世代型食品工場を構築し、市場競争力の強化を目指す。
雪印メグミルク/生産機能集約し、生産中止の工場を配送拠点として利用