富士電機は8月1日、生産地からの集配・配送を行う食流通分野向けに、連続的に放射能を測定することができる「食品放射能測定システム」を8月下旬から注文受付を開始すると発表した。
食品放射能測定システムは、高感度ガンマ線検出器を採用し、食品をダンボールなどの梱包状態のまま、ベルトコンベアに載せ、連続的かつ簡単に測定することができる。
<食品放射能測定システム>
放射性よう素とセシウムについてもサーベイメータなどの検査方法に比べ、約12秒と短時間で設定した基準値以下であるか判別する。
このため、農作物の集配や配送など大量の食品を取り扱う分野に適しており、生産地の集配所や配送センターなどに販売する予定。
現在、食品の放射能量測定は、対象となる食物の細部まで切り取り、サーベイメータで内部の放射能量を測定する前処理が必要なため、測定には多大な労力と時間がかかり、抜き取り検査が一般的なため、全数の放射線量測定は、行われていなかった。
測定可能サイズは長さ100cm×幅50cm×高さ50cm以下で、肉類の精密測定時間は、150秒。
販売価格は430万円(税別)からで、出荷は9月初旬より順次行い、目標販売台数は初年度500台。
問い合わせ
富士電機
エネルギー事業本部原子力・放射線事業部
放射線システム統括部営業技術部
TEL:042-585-6024
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