商船三井は7月13日、ハイブリッド自動車船の外観デザインと基本設計を決定し、世界初の新造ハイブリッド自動車船として2012年6月に三菱重工神戸造船所で竣工すると発表した。
<外観デザイン>
<航行イメージ>
同船は、共同研究者である三菱重工業、三洋電機、商船三井が開発 した太陽光発電システムとリチウムイオン電池を組み合わせたハイブリッド電力給電システムを搭載する。
太陽光発電システムは、甲板上に可能な限り広面積の太陽光パネルを搭載することで、船舶では従来のシステム搭載例とは桁の違う規模の約160kW、世界最大規模の容量を確保する。
リチウムイオン電池は、実力値で約2.2MWhの電力量をもち、大洋航海中に太陽光発電システムで発電した電力を蓄え、港内では蓄えた電力で船内の電力を全て賄う。これによりディーゼル発電機を完全停止し、港内停泊中ゼロエミッションを可能する。
なお、重量物であるリチウムイオン電池は船底に搭載し、固定バラストとすることで載貨台数に影響を与えることが無い設計としている。