国交省/シベリア鉄道貨物輸送、コストが海上輸送比1.5倍超に

2020年01月06日 

国土交通省は12月26日、シベリア鉄道による日露欧間貨物輸送実証事業の結果(速報)を発表した。

同事業では、東洋トランスによる富山発~ポーランド・ビエルスコビャワ着の危険品輸送と、日新による神戸発~チェコ・ラコブニーク着のタンクコンテナによる化学品輸送、日本通運によるドイツ・ハンブルク発~横浜着の輸入混載貨物輸送の3案件で、それぞれ輸送のコストや手続き、品質、リードタイムを検証した。

その結果、輸送コストは、いずれの事業でも海上輸送比で1.5倍程度もしくはそれ以上となることが分かった。

手続き面では、ロシア側の規則の不透明さから、一部貨物で積出し港におけるコンテナへの積み込み直しが発生。輸送品質は概ね良好だったが、一部貨物では継続的な軽度の揺れや、突発的な衝撃が記録された。

リードタイムや通関手続きについては、今回の実証事業の範囲では大きな問題は確認されなかったものの、引き続きの検証が必要としている。

日露欧間貨物輸送の実証事業は、シベリア鉄道の利便性向上を通じて、海上輸送、航空輸送に並ぶ、第3の輸送手段の選択肢となるよう、ロシア運輸省、ロシア鉄道の協力のもと推進されている。

今後は、2019年度内に今回の実証事業についての詳細な分析結果の公表と、追加の実証事業が予定されている。

■2019年度パイロット輸送案件概要
物流事業者:東洋トランス
荷主:マキタ
貨種:電動工具・部品(リチウムイオンバッテリー含む)
区間:富山発~ポーランド・ビエルスコビャワ着
輸送概要:危険品輸送
輸送時期(日数):9月5~21日(16日間)

物流事業者:日新
荷主:日触物流
貨種:アクリル系ポリマー
区間:神戸発~チェコ・ラコブニーク着
輸送概要:タンクコンテナによる化学品輸送
輸送時期(日数):9月15日~10月6日(21日間)
※輸送時期・日数は、荷主都合により貨物を保管したブジェク・ドルヌィ駅(ポーランド) までに要した日数

物流事業者:日本通運
荷主:キトー信越電装ほか
貨種:自動車部品、輸送容器等
区間:ドイツ・ハンブルク発~横浜着
輸送概要:輸入混載貨物輸送
輸送時期(日数):10月23日~11月14日(22日間)

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