流経大の苦瀬教授/ロジスティクスと物流の違い解説

2019年12月16日 

ものづくり&まちづくりのBtoB情報サイト「Tech Note」を運営するイプロスは12月16日、「物流管理の基礎知識」の第2回を公開した。

<ロジスティクスと物的流通>

ロジスティクスと物的流通

この連載では、調達、購買、在庫管理、物流に携わる人に役立つ、物流管理の基礎を全8回にわたって解説する。著者は流通経済大学流通情報学部の苦瀬博仁教授。

第2回となる今回のタイトルは、「物流とロジスティクス」。物流に類似した用語にロジスティクスがある。時々、物流とロジスティクスは同じような意味で使われることがあるが、厳密には異なる。物流管理の意義と役割をより正確に理解するため、物流とロジスティクスの相互関係を明らかにし、ロジスティクスにおける物流の位置付けを解説する、としている。

まず、ロジスティクスの語源から解説。ロジスティクス(兵たん、 Logistics)は、もともと戦略(Strategy)、戦術(Tactics)とならぶ三大軍事用語の一つ。戦略とは、戦争を実行するための計画であり、戦術とは、 戦闘のための技術です。そしてロジスティクス(兵たん)とは、戦場の後方にあって前線の兵士を支援するために、食糧、車馬、軍需品の供給、補充、 輸送に当たること。

戦争では、戦わずして勝つための高度な戦法の一つに、食糧や飲料水の供給を断って敵の衰弱を待つ「兵糧攻め」がある。この戦法のように、ロジスティクスの確保は、戦争において極めて重要とされている。

次にロジスティクスの内容と物流。軍事のロジスティクスがビジネスの世界にも応用されて、現在では企業においてもロジスティクスという概念が広く普及している。ビジネス分野でのロジスティクス(ビジネス・ロジスティクス)とは、 商品や物資を顧客の要求に合わせて届けるとき、商取引流通(商流:発注から受注まで)と物的流通(物流:出荷から入荷まで)を、効率的かつ効果的に、計画、実施、統制すること。

このとき、製品の購入者(着荷主)が「発注」し、 販売者(発荷主)が「受注」してから「出荷」し、購入者が「入荷」することになる。つまり、購入者と販売者の間で、「発注・受注・出荷・入荷」のロジスティクスのサイクルが形成されているのだ。

消費者が自宅でインターネット通販の商品を発注するとしよう。最初に消費者が「発注」して通販業者が「受注」することを「商取引流通(商流)」という(図1)。次に「受注」の後に販売者は在庫から注文された商品を取り出し、箱に詰めて「出荷」し、消費者のもとに「入荷」する。このように、「受注」から「出荷」を経て「入荷」までを「物的流通(物流)」という。

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