グレイオレンジ/次世代EC物流システムの最新版を開発

2019年12月11日 

GreyOrange(グレイオレンジ)は12月11日、同社のソフトウェア「GrayMatter」と移動式ロボット「Ranger」シリーズを一体化した次世代フルフィルメントオペレーティングシステムの最新版を開発したと発表した。

新システムでは、オムニチャネルやECのニーズを持つ企業のフルフィルメントを最適化し、各店舗のレイアウトに応じて補充注文を梱包することで、店舗作業を効率化することができる。

<RangerシリーズのAGV「Ranger GTP (旧Butler)」>

Ranger GTP

<移動仕分けロボット「Ranger Mobile Sorter (旧Flexo)」>

Ranger Mobile Sorter

<ピッキング・ロボット「Ranger Picking (旧PickPal)」>

Ranger Picking

Rangerシリーズのロボットは、AGVの「Ranger GTP (旧Butler)」と、移動仕分けロボット「Ranger Mobile Sorter (旧Flexo)」、ピッキング・ロボット「Ranger Picking (旧PickPal)」の3種類をラインナップ。

これらのロボットは、GreyMatterソフトウェアと連携して開発されており、機械学習によるリアルタイムの観測に基づいて意思決定と動作を調整。オーダーを処理するごとに学習する技術を備えており、GreyMatterの中央システムとの通信によってシステム全体が学習し続ける。

Rangerロボットには、GreyMatterインテリジェンスが学習レイヤーとして組み込まれており、ロボットは注文パターンやフルフィルメント予測の変動に伴い、物流センター内外の両方でリアルタイムで起きる変化に適応する。

ロボットは相互、またはGreyMatterの中央システムと通信し、ディスパッチウィンドウによってオーダーフルフィルメントコミットメント、実際のフルフィルメントスピード、利用可能なリソース、残り時間といったリアルタイムの要因に基づき、オーダーフルフィルメントの優先度と在庫動向パターンを常時再計算する。

また、GreyOrangeは、GreyMatterとRangerロボットシリーズに多数の適応学習や、自己学習、協調的な意思決定、分析機能の強化を追加することで、人とプロセスやテクノロジーをよりインテリジェントに結び付け、スループット、スピード、規模、精度、効率のためフルフィルメントを最新化することができるとしている。

GreyMatterの拡張機能の多くは、エレベーターを使用して複数のフロアや中2階にある在庫ラックからの取り出し・格納を含め、移動式ロボットが物流センター内で大規模に作業できるデータパターンインテリジェンスと能力に重点が置かれている。

GreyMatterとRangerロボットは、従来の複雑なテクノロジーシステムで連動させる分散型のハードウェアやソフトウェアソリューションと異なり、高速かつ大量で多様な製品の操作のために設計された一体型のフルフィルメントオペレーティングシステムとなっている。

GreyMatterは、在庫の場所や注文、出荷予定日、コストインパクト、収益予測、確保できる労働力や時間、ロボット群を常に考慮に入れながら、優先順位が高い大規模なオーダーフルフィルメントを予測的かつリアルタイムに強化する。

さらに、このソフトウェアは一連のロボットが自動に、あるいは人と一緒に物流センター内を移動し、適切な在庫が適切なタイミングで適切な場所に配置され、スピードと物流のピーク時でも優先順位に基づいて下された決定を実行する。

GreyOrangeでは、この結果を「ハイイールド フルフィルメント(高収率フルフィルメント)」と呼んでいる。

新システムについて、GreyOrangeのアカシュ・グプタ最高技術責任者(CTO)は、「GreyMatterを、GreyMatterハブや互いに協調するように構築された目的別のロボットファミリーとシンクロしている点で、GreyOrangeは業界唯一の存在となっている。これは長年にわたるGreyOrangeの徹底した研究開発の積み重ねの結果だ。単にソフトウェアとロボットが連動するのではなく、人工知能に基づくソフトウェアと移動ロボティックス双方の設計によるパフォーマンス上のメリットを我々は実感しており、それによってそれぞれが互いの学習と適応を向上させている」とコメント。

また、GreyOrangeのサマイ・コリ最高経営責任者(CEO)は「多くの企業は、週2~3回あるいは毎日、店舗に商品を補充せねばならず、即日または翌日配送の要望に応えようと努力している。Amazonが顧客全体の期待を急激に上げたことで、新たな戦いが始まったが、ほかの企業は、それ以前に開発されたソフトウェアとハードウェアを使用して最新のフルフィルメントの要求に応えようとしている。同一のインテリジェンスを使用して開発されたソフトウェアとロボットが最新のフルフィルメント オペレーティングシステムに必要であるという考えはGreyOrange固有のもので、最新のフルフィルメント課題に対処するために特別に開発された唯一のソリューションとなっている」と述べた。

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