日本水産/46億円投じ、日水物流が大阪舞洲物流センター増設

2019年11月07日 

日本水産は11月7日、子会社の日水物流が2020年4月に竣工を予定している「大阪舞洲(まいしま)物流センター増設棟」の詳細について明らかにした。

<竣工予定図 右側が増設棟。左は既存の冷蔵倉庫>

それによると、大阪舞洲物流センターは、日水物流の西の拠点として大阪北港に2016年4月に開業。労働力不足による人件費の負担増があるものの、事業は順調に推移しており、近年は阪神港周辺での貨物の増加とともに保管スペースがひっ迫する状況となっていた。

竣工予定の同センター増設棟は、既存棟に隣接しており、内部で連結している。保管能力は既存棟を若干上回る規模で、増設棟竣工により同センターの庫腹は倍増して5万トンとなり、ニッスイグループ最大規模となる。投資金額は総額46億円を見込んでいる。

増設棟は、人手不足に対応して自動倉庫や移動ラックを一部で導入しており、将来的には無人フォークリフトの導入にも備えた設計としている。

また、既存棟と同様、昨今の冷蔵倉庫の必須事項であるフードディフェンス対策および地震対策を講じて、貨物の安全・安心を確保した。自然冷媒を使用した冷凍機を導入して環境面にも配慮している。

近年のドライバー不足・労働力不足・設備不足を克服するため、物流事業者が相互の機能を持ち寄り協力して課題解決する機会が増加する状況もあり、竣工後は、通常の保管業務のほか、同業他社との共同物流業務にも取組む予定だ。

同センターの立地する大阪北港は、人口や貨物がますます集中する近畿圏を背景とする阪神港の中枢であり、ここで設備規模を拡大することにより、同社は事業基盤の安定化を図り、国内低温物流の担い手として役立つことを目指す。

センターの主な特徴として、顔認証システムにより倉庫への出入りを24時間監視し、セキュリティカメラが死角なく敷地内の映像を記録する。海溝型地震発生の場合でも津波の浸入を許さない充分な地盤高を確保している。また、非常用電源を屋上に確保して、有事の際も人命・貨物品質・各種データを保持、バックアップのデータセンターは他地域に配置してリスクヘッジする。

さらに、冷凍機は、既存棟同様、前川製作所の高効率自然冷媒冷凍機「NewTon」を採用し、環境負荷低減に取り組む。「NewTon」は、2008年4月に日水物流川崎物流センターに第1号機を導入して以来、機械性能の改善に協力を続けてきた。今日では、業界トップレベルの評価を獲得している冷凍機。

■設備概要
名称:日水物流 大阪舞洲物流センター増設棟
所在:大阪市此花区北港緑地1-1-12
敷地面積:約2万4700m2
延床面積:約1万6338m2
構造:鉄筋コンクリート造 5階建 耐震構造
設備能力:約2万4846設備トン
 F級 2万2883設備トン
 SF級 302設備トン
 SSF級 1661設備トン
トラックバース:11バース(既存棟と合計で40バース)
自動倉庫:806棚
移動ラック:4943棚

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